国務院の朱鎔基総理は5日、同日開幕した第9期全国人民代表大会(全人代)第4回会議で、国民経済と社会発展に関する第10次5ヵ年計画(2001-05年)要綱を報告し、向こう5年間の経済と社会の発展目標を提出した。
朱鎔基総理は発展目標で、(1)比較的高い国民経済成長を維持するとともに、経済構造の戦略的調整を行い、経済成長の質と効果を著しく向上させ、2010年までに国内総生産(GDP)を2000年の2倍の規模に拡大するための強固な基礎を築き上げる、(2)国有企業の現代企業制度導入を大きく進め、社会保障制度の健全な発展と社会主義市場経済制度の整備、対外開放と国際協力をさらに推し進める、(3)就業機会の更なる増加と所得の向上を目指し、物質的・文化的生活の大幅な改善を行うとともに、生態建設と環境保護政策を強化する、(4)科学技術と教育を発展させて国民の資質向上を図り、精神文明建設と民主法制の整備に努力する、などの活動目標を打ち出した。
報告の中で朱鎔基総理は第10次5ヵ年計画要綱について「発展」をメインテーマとすることを強調した上で、構造調整を軸に改革開放と科学技術の進歩を「てこ」として人々の生活水準の向上を図り、経済発展と社会発展を結びつけていくとした。
「人民網日本語版」2001年3月6日