開催中の全人代会議に参加している代表、甘粛省鉄道局の董喜海局長は、甘粛省の観光業発展を促すため、中国西部地区の名勝――敦煌に通じる鉄道を一日も早く敷設するよう提案した。
董喜海代表は記者の質問に答え「敦煌石窟は世界でも知られる観光地で、毎年、多くの内外の観光客を引きつけており、去年敦煌を訪れた観光客の数は60万人を上回った。現在、観光客は自動車や旅客機で敦煌に向っているが、このような交通上の制約は甘粛省の観光業の発展をひどく妨げている。従って敦煌に通じる鉄道を敷設する必要があり、これを向う五年間の鉄道計画に組み入れるべきである。これは周辺地区の鉱産業や農業の開発を促すだけでなく、西部地区の鉄道網を完備させ、この地域の発展を促すことができる」と語っている。