国務院の朱鎔基総理は8日午前、人民大会堂の香港庁で開かれた第9期全国人民代表大会(全人代)第4回会議の香港代表団の審議に出席し、「『第10次五ヵ年計画』要綱についての報告」や「要綱(草案)」に対する代表らの意見を聴取した。
朱鎔基総理は代表の発言を熱心にヒアリングした後、以下のようなスピーチを行った。
香港は返還以後、総体的に見て安定した状況にあり、充分評価できる業績を上げた。中央政府の支持を受けて、香港特別行政区政府は香港の同胞を率い、様々な難題を解決し、香港の繁栄と安定の維持に努め、国際金融センターとしての地位を守った。こうした実績が、董建華氏をトップとする特別行政区政府の優れた政治手腕を何よりも良く証明している。中央政府は非常に満足しており、全力で支持する意向だ。
朱鎔基総理はまた、「香港と大陸の経済協力には、まだまだ発展の可能性がある。香港は、資金、管理、情報、国際経済などと関係が深く、多くの分野で類まれな実力を備えている。政府は『第10次五ヵ年計画』を実施するが、特に西部大開発で、香港がその実力を充分に発揮できるよう、新たな歴史的チャンスを提供した」と述べた。
朱鎔基総理は更に「熾烈な国際競争の中で、香港の競争力や社会の安定を維持し、香港経済の繁栄を促し、公共福祉を充実させていくことは極めて重要である。新世紀において、強大な祖国を後ろ盾として、香港同胞が強い自信を持って、一致団結し、共に努力していけば、香港の未来は一層輝かしいものになると信じている」とアピールした。