全人代・全国人民代表大会の代表で、環境問題の専門家の孫鴻烈氏、王涛氏などは3月9日の記者会見で「韓国や日本それにその他のアジア諸国と砂漠化の防止、特に砂嵐がアジア諸国に及ぼす危害を防ぐため更に手を携えて協力していく必要があるとの考えを示した。
この中で、孫鴻烈氏は「中央アジアやモンゴルなど砂漠地帯に位置する国は気候が乾燥しているため、降雨量が極めて少なく、また一部地区では植物がひどく破壊されていることから、冬と春に砂嵐に見舞われやすくなっており、こうした砂は風に乗って、中国や韓国、日本などに飛んでくる。人類は今の技術ではこうした特殊な気候や地形を変えることはできないが、植樹造林やその国の生態環境が改善・回復されれば、砂嵐の発生率やその影響を受ける範囲を抑制することができる」と指摘した。
尚、北京市は現在、砂嵐の危害を軽減するため7億元を投資して、市の北部で植樹造林を行っている。
2001年3月12日