広西代表の提案 高齢者生活保障システムを構築


全国人民代表大会に出席した広西代表団の中には鄧文という広西大学物理学部に勤務する材料物理学の博士がいる。彼は高齢者生活保障システムを構築する提案をおこなった。これは自分の専門とまったく関係がないが、この提案についての考え方を聞かれたとき、次のように答えた。

人口の問題は中国が直面している最大の問題の一つで、国の経済と社会発展の重荷にもなっている。中国では八億余の人口が農村で生活しているので、計画出産の仕事の重点も農村にある。現在自分の老後のために男の子を産むという考え方は農民の意識の中に普遍的に存在している。老後の問題が解決されれば老後のために男の子を産むという考え方も少なくなるはずで、計画出産の仕事への抵抗も少なくなるだろう。高齢者生活保障システムの構築は人びとの老後の問題を解決するだけでなく、国が引き続き発展するために解決しなければならないことである。長期にわたって国内の実情と諸外国の経験を研究したうえで大会に具体的な高齢者生活保障システム案を提出した。

この案の主旨として、家族が老後の面倒を見ることを堅持するとともに、都市では住民委員会を単位とし、農村では村民委員会を単位として、老人ホームあるいは敬老院を設ける。すべての公民は若いうちに一〜二年間そこで無給で働くことを義務づけられる。また一定の養老保険金を支払うことによって老後に敬老院に入ることができるようにする。

この案はまた経営方式、資金源、従業員の配置などについても述べている。

「チャイナネット」2001年3月14日