第10次5カ年計画に関する報告の中で、朱鎔基総理は西部大開発戦略を実施して、中西部地区の発展を加速することは現代化に向けての第3の戦略的目標であると述べた。それについて陜西省の省長である程安東氏は次のような提案を行った。
陜西省はすでに基本的な発展計画を作り上げた。投資を誘致するためにマスコミの力を借りたい。陜西省は豊富な資源と地理的条件に恵まれているが、資金源が少ない。したがって開放によって開発を促進し、発展を目指す。全国とくに沿海地区の企業の西部への投資を歓迎する。また香港、澳門、台湾および世界各地の投資家も歓迎する。資源で技術と交換し、固定資産で資金と交換し、市場をもってプロジェクトと交換することを考えている。
陜西省はインフラ建設を行う条件に恵まれている。省内には高速道路ネットワーク、西部大交通ルート、鉄道ネットワーク、通信ネットワーク、情報ネットワークがある。これは東西南北を結びつけるうえで大きな役割を果たし、東部と西部の格差別を縮めることにも役立つだろう。
黄河上流の水土流失問題を解決するため、陜西省は耕地を樹林、草地に戻し、森林カバー面積を現在の34%から63%に上昇させ、黄河の水をきれいするために力を入れている。
「チャイナネット」2001年3月16日