『医療衛生の改革と発展に関する中国共産党中央委員会・国務院の決定』は、新しい時期における医療衛生の仕事の重点を農村に置かれると指摘している。農村の医療衛生は農民の保健、農村経済振興の大局にかかわるものであるため、各クラスの党委員会と政府はそれを高度に重視し、強力な措置をとり、指導を着実に強化しなければならないのである。これは中国の国情から出発して決めた重要な政策である。また、党中央、国務院が農村の医療衛生に関心を寄せ、重視していることをも示している。
現在、農村の医療衛生をりっぱなものにすることは、江沢民氏の「三つの代表」という重要な思想を着実に実行することの具現であり、西部大開発の重要な構成部分であり、「第10次5ヵ年計画」と持続可能な発展戦略を実現する重要な保障でもある。貴州省の87%以上の人口は農村で暮らしており、農村の医療衛生の状況と農民の健康レベルは、全省の経済建設と社会の発展にかかわるものである。貴州省農村の医療衛生事業の建設を強化するため、診察を受けることが難しく、病気によって貧乏になるという現象を次第に解決し、「第8次5ヵ年計画」、「第9次5ヵ年計画」期において、国の関係部・委員会の強力なサポートの下で、全省の農村の医療衛生の「三つの建設」という任務を基本的に達成し、県クラスの医療衛生防疫ステーション、県クラスの婦人・児童保健機構、郷・鎮診療所の拡張・改築工事がほぼ完工した。
農村の医療衛生基盤施設の条件が改善され、人びとの保健のために積極的に寄与した。しかし、説明しなければならないのは、農村の医療衛生についての「三つの建設」には建築物の築造以外に、設備、人員の配置も含まれていることである。「第8次5ヵ年計画」、「第9次5ヵ年計画」期に、貴州省の各地は経済などの要素の制約のため、多くの地方は「三つの建設」の中の建築物建設を完成することしかできず、人員、設備の配置を行う力はなかった。その結果、建築物が改造されてもうまく利用できなかった。主な問題と困難は次のようなものがあげられる。
一、貴州省の「三つの建設」において、多くの地区は地方財政が困難に直面しているため、それと組み合わせになった資金がないか、あるいは少なかった。一部の郷(鎮)の診療所の業務用建築物は規模が小さすぎるものであった(200平方㍍以下のものだった)。これでは業務を展開する基本的条件さえ満たせない。調査によると、このような郷(鎮)の診療所はさらに100余ヵ所もある。これらの郷(鎮)診療所に対し資金投入を続ける必要がある。建築面積を増やし、400平方㍍の基本的基準に達するようにするのである。
二、国は「三つの建設」に対し「三つの組み合わせ」(建築物、設備、人材の組み合わせ)を達成するよう求めている。
三、末端医療技術者の育成に力を入れる。
1、農村の医者の養成費。2000年末において全省の農村の医者と医療衛生技術者は3万8567人を数えるに至った。衛生部は、必ず中等専門学校卒の学歴かあるいは中等専門学校のレベルを備えていなければならないとしている。
2、郷・鎮診療所の専門技術中堅の養成。
3、県クラス医療衛生部門の専門技術中堅の養成。
以上3項目で合計1億7957元の経費が必要となり、5年に分けて実行され、毎年3591万4000元を必要とする。これは国が発行した国債の資金によって手配することを提案するものである。
「チャイナネット」2001年3月22日