中国、国連人権会議で日本の歴史教科書を非難

中国代表団の李保東副代表は11日、国連の第57回人権会議で演説し、日本の右翼的教科書(「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書)が歴史を歪曲し、侵略を否定したことに対して強い憤りを表明した。また、教科書を利用して史実や人類の良知に対する挑発を試みる日本の極右勢力の行為を非難した。

李副代表は「中国政府は、日本政府に対し、日本軍国主義による侵略の歴史を正確にとらえ、受け止めると同時に、歴史問題に関してこれまでに表明した公約をきちんと実行し、即座に有効な措置を採り、今回の教科書問題により生じたマイナス影響を払拭するよう求めていく」と強調した。

中国国連協会の王渝生代表も10日の人権会議で、日本の右翼による歴史歪曲行為を非難した。王代表は「第2次世界大戦中、日本軍国主義者は中国で3000万人の一般人を虐殺し、その中には大量の婦女子や子どもも含まれ、多くの婦女子が日本軍に蹂躙された。中国人民は、日本がアジア各国の人々の声を無視して、是非を混同し、黒を白と言いくるめるこのような教科書を頑として登場させたことに強く抗議する」と述べた。

「人民網日本語版」2001年4月12日