「江主席の中南米歴訪は歴史的意義」李肇星・外交副部長
江沢民国家主席の中南米歴訪に随行している外交部の李肇星副部長は17日、記者の取材に応じ、江主席の中南米歴訪の意義と成果について説明した。
李副部長は、歴訪により交流を深め、信頼関係を強化し、提携を促進し、ともに発展するという当初の目的が達成されたとしたうえで、「江主席の歴訪は中国と中南米の友好的な協力関係における一里塚だ」と述べ、主な成果として以下の点をあげた。
1、
新世紀における中国と中南米との友好的な協力関係の方向性が明確化し、中国と発展途上国との関係がさらに強化された。江主席は友好的な協力関係の4原則として(1)理解を深め、平等な立場で、信頼しあう友人となる(2)意見を交換し、お互いに支持し、国際社会における中国と南米の正当な権益を守る(3)互いに利益や恩恵を与え合い、ともに発展し、経済・貿易協力を拡大する(4)将来に向かい、長期的な視点で、広い範囲にわたる全面的な協力関係を築く、ことを提案した。江主席は訪問した6カ国で重要な談話を発表し、新世紀における中国と中南米の発展に向けた戦略構想と指導原則を全面的に表明した。
2、
信頼関係が増し、中国と中南米6カ国の友好的な協力関係が強化された。中南米6カ国の指導者は、「中国は国際社会において重要な役割を担っており、中国との全面的な協力関係を強化することは重要な戦略的意義がある。中国と各レベルでの交流を深め、各分野での提携を拡大し、国際事務において対話を強化し、相互に支持し合うことを希望する」と述べるなど、中国との関係を高く評価している。中南米6カ国の指導者はまた、江主席の歴訪には重要な意義があり、双方の平等互恵な協力関係は新しい段階に進むことになるとの見解も示した。
3、
中国と中南米6カ国との経済・貿易協力が促進された。中南米6カ国の指導者は、これまで協力してきた分野をさらに発展させるとともに、情報、通信、航空、宇宙空間、バイオなどのハイテク分野、および農業、牧畜業、漁業と資源開発などでも中国との提携を深め、双方の経済・貿易協力を進展・充実させたいとの見解を表明した。
4、
重要な国際問題や地域問題について、中南米6カ国の指導者と踏みこんだ意見を交換した。
5、
中国の改革開放と現代化建設の状況を説明し、相互理解を深めた。
李副部長は最後に、「江主席の中南米歴訪は歴史的意義がある」と指摘し、中国と中南米との新世紀における友好的な協力関係を全面的に発展させ、中国の国際的な影響力を拡大し、多くの発展途上国との団結と協力および公正で合理的な国際政治経済の新秩序の確立を促すなど、重要な意義と深い影響力があると述べた。
「人民網」2001年4月19日
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