陸浩甘粛省省長:必要性、チャンス、条件にもとづいてGDPの伸び率の目標と戦略を確定
 

甘粛省が確定した2002年のGDPの伸び率の目標は約9%ぐらいである。記者は先般陸浩甘粛省省長にインタビューした際、今年の経済成長の予期目標の確定は主に必要性、チャンス、条件という三つの面から考慮した結果であることが分かった。

陸浩省長は次のように述べた。

まず、甘粛省の問題を解決する根本的な活路は発展を加速することにある。甘粛省の経済発展の実情および全国との格差の縮小に対する要請から見れば、甘粛省の発展のスピードはあまり遅くなることはできない。甘粛省の経済と社会における多くの際立った問題を上手に解決するには、かなり急速な経済の発展を維持しなければならない。

 次に、中央の西部大開発戦略の実施は、甘粛省の発展の加速のために千載一遇の歴史的チャンスをもたらしている。WTO加盟はわれわれのために幅広い市場を提供し、甘粛省が比較優位を生かすことに役立ち、二つの市場、2種類の資源を利用して、特色のある産業を拡大し、強くする。

 第三、現在の甘粛省の基礎的条件と発展の勢いから見れば、相対的に速やかに発展するための条件がある。ここ数年間に新規建設したいくつかの重要なプロジェクトと工業企業の重要な技術改造プロジェクトが続々と操業に入っている。国有企業の改革と貧困脱却の成果は一段と顕在化し、農業産業化の発展のテンポもかなり速い。そのほか、甘粛省経済の対外貿易依存度は低く、短期間に世界経済の不況の影響を受ける度合は相対的に小さい。全省の人びとがともに努力することによって、9%という伸び率の目標の実現は可能でろう。

甘粛省の国民経済のトータルな発展は後進状態にある。主な原因は、工業の発展レベルがかなり低いことにある。長年らい、甘粛省の工業のGDPに占める割合は年々下がり、工業の付加価値の増加率は全国の平均伸び率よりはるかに低く、甘粛省の経済の発展を制約する主な原因の一つとなっている。特に中国のWTO加盟後、このような構造的難問はいっそう際立つようになり、構造調整を加速する任務はさらに差し迫ったものとなっている。

第9期人民代表大会第5回会議で採択された「政府活動報告」の中で、われわれは「工業の強い省」に築きあげるという指導的構想を確立した。これは現段階において甘粛省の経済発展を加速する戦略的選択である。

 一は、引き続き「大型企業を強化し、小型企業を活性化させる」という原則にのっとって、国有企業の改革を深める。企業管理のさらなる強化を通じて、国有企業の貧困脱却の成果を固め、企業の増益レベルを高める。

二は、国有企業の技術改造と科学技術のイノベーションのテンポを速める。企業の技術改造はあくまで高い次元からスタートしなければならず、甘粛省の特徴にもとづいて、ハイテク産業を重点的に発展させる。

三は、企業の情報化プロセスを大いに推し進め、情報化によって工業化を促進する。

 四は、非公有制を主とする中小企業の発展を速め、中小企業の分業・協業、信用保証、創業の助成、成果の転化、技術の進歩などの関連政策による助成システムの確立、充実を通じて、中小企業が地区・県における工業の主導的な力になるようにする。

 五は、郷鎮企業を大いに発展させ、農村の工業化プロセスを推し進め、農業の産業化経営と結合して農産物・副業生産物加工業を郷鎮企業発展の重点とし、市場のニーズに適応して、数多くの高度加工の先導的プロジェクトを新たに建設する。

陸浩省長はさらに次のように語った。

チャンスに直面して、WTO関連協議・ルールの学習を強化し、数多くの優秀な人材を育成するのは、新しいラウンドの国際競争の中でイニシアチブを勝ち取るカギとなるものである。制度革新を積極的に進め、経済体制の改革を深め、社会主義市場経済体制を完ぺきなものにし、政府および各職能部門の法によって行政を行うレベルをたえず高める。国際市場に立脚して、経済構造を大いに調整し、比較優位を持つ産業と自主的知的所有権を持つ製品の発展を速める。WTO加盟後においても依然として比較優位をもち、省外の資金と技術を借りることによって強大になる可能性のある業種に対して、力を集中して、条件をつくり出し、力強く助成し、それを強大にするようにする。あくまで開放によって先導する戦略を実施し、対外開放のテンポを速め、開放によって開発と発展を促す。積極的に内外の大手会社、大手グループ、大手企業と合弁、協業をすすめる。直接ハイテク産業と先進的な製造業のためにサービスする労働密集型産業を大いに発展させる。

「チャイナネット」2002年3月7日

 

 
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