第9期全国人民代表大会の山東省代表団が手渡した議案61件といくつかの提案には、93才の中国科学院のアカデミー会員、中国科学院・海洋研究所の名誉所長である曽呈奎氏による4件が含まれている。これに加え、同研究所の相建海所長も提案2件を提出した。両氏はいずれも有力な海洋管理体制を築き上げ、管理、企画を強化し、干潟の生態環境の保全と合理的な利用を重んじて、海の汚染化を食い止めるよう提案した。
曽呈奎氏は改革開放20年来、人々が一般的に海の開発利用に視線を投じながら、保護への関心は足りないと指摘した。
一方、第8、第9期全人代の代表である相建海氏は「我々は西部の生態環境の悲劇を海でもう一度演じるつもりか」と憤慨し、「ここ十数年来、沿海の13の都市はいずれも干潟の養殖開発に手をかけている。車海老だけでも養殖面積が最大で220万ムー(15ムーは1ヘクタール)に達した。しかし、欧米の先進国と比較すると、国内の養殖効率は極めて低い。米国は500グラムあたりのえさで製品を500グラム生産できるのに対し、中国はえさと生産品の比率がわずか7対1に過ぎない。えさを無駄遣いしているほか、海をも汚染した。西部地域は当面、耕地と牧場の森林化・草地化を続けているが、沿海地域は二の舞を演じないよう警戒すべきだ」と指摘した。
「新華社」 2002年3月14日