財政部の項懐誠部長が6日午前、第9期全国人民代表大会(全人代)第5回会議第2回会議で2001年度の中央と地方予算の執行状況および2002年度の中央と地方予算案について報告を行った。項懐誠部長は報告の中で2002年度の予算編成と財政活動の指導方針と予算案について次のように述べた。
党の十五期五中総、六中総と去年の中央経済活動会議の精神を深く貫徹し、国民経済の持続的で、テンポの速い、健全な発展と社会の全面的な進歩を目標とし、内需の拡大と育成を重点とし、財政改革の推進、予算管理の強化を手段として、真剣に積極財政を実施し、収入の徴収・管理を厳しくし、財政収入の安定的な伸びを保証し、支出構成を調整、最適化し、重点支出の需要を確保し、財政資金の使用効果を向上させることによって、中央の諸般の重大方針や政策の実行に対し財力の保障を提供する。
上述の指導方針に則って、国務院は2002年度の中央予算案を次のように編成した。2002年度の中央の歳入は1兆646億元で、前年度より765億元増やし、7.7%増とする(比べやすくするため、伸び率を計算するとき、2002年から実施される所得税割合配分の改革案によって2001年度の執行額を調整した。以下も同じ)。中央の歳出は1兆3744億元で、前年度より1265億元増やし、10.1%増とする。収支を差し引くと、赤字額は3098億元となり、前年度より500億元増える。
2002年度中央が代行して編成する地方財政予算の歳入は1兆5305億元で、前年度の執行額より1497億元増やし、10.8%増とする。地方財政予算の歳出は1兆5305億元で、前年度の執行額より1622億元増やし、11.9%増とする。地方財政の収支は均衡がとれている。
2002年度中央と地方の予算案の集計状況は次の通りである。全国の歳入は1兆8015億元を計上し、前年度の執行額より1644億元増やし、10%増。全国の歳出は2兆1113億元で、前年度の執行額より2269億元増やし、12%増となる。
「人民網日本語版」2002年3月14日