第9期5回全国人民代表大会に出席したチベット自治区党委員会書記の郭金竜氏は朱鎔基総理の行った「政府活動報告」を討論するグループ別会議で次のように述べた。

朱鎔基総理は政府活動報告のなかで、西部開発を積極的に推し進め、地域間のバランスのとれた発展を促すことを強調した。これはチベットの発展にとって、きわめて重要な意義をもち、われわれは飛躍的発展を実現する必勝の信念を固めている。

昨年、中央政府が催したチベットの仕事についての第4回座談会でチベット経済の飛躍的発展を促す歴史的任務が打ち出された。努力を経ることによって、昨年の自治区全体の国内総生産（ＧＤＰ）は前年比12.2％増の137億8600万元に達し、農民･牧畜民の一人当たり純収入は前年比5.9％増の1410元に達した。自治区全体の経済は第10次五カ年計画期初に喜ぶべき成果をあげ、すばらしい発展の勢いを示している。

チベットは大きな特殊性をもつ辺境地域の民族居住地区である。自然と歴史の原因により、生産力の発展水準がそれほど高くなく、一人当たりＧＤＰと農民・牧畜民の一人当たり純収入はいずれも全国の平均水準の二分の一にしか至らず、インフラもことのほか不足している。したがって、中央の第4回座談会ではチベットへの投資の度合いを強めることが決定された。第10次五カ年計画期だけでも、117の重要なプロジェクトを建設し、300余億元の資金を投入することになっている。また、各省・直轄市からの部門間の援助を加えると、投資は完全にチベットの飛躍的発展の需要を満たすことができる。

今年、われわれは、農民・牧畜民の収入増、重要なプロジェクトの建設と管理、投資ソフト環境の改善、特色のある経済の発展に力を入れ、12％の経済成長率と人びとの生活の大幅な向上をめざして努力している。

安定は発展の前提であり、いついかなる時でも、安定の確保をきわめて重要な任務として取り組み、国の援助をりっぱに生かし、自力更生を堅持し、特色をもち、強みのある資源を開発し、生態環境を保護し、経済の発展と人びとの生活の向上を速めることを目指している。

　「チャイナネット」　2002年3月18日