中国共産党第十六回全国代表大会の開催に際して、中共中央党史研究室は《中国共産党史》第一巻を公刊し、新世紀初の党大会を控えて上梓することになった。
《中国共産党史》第一巻は、中国共産党が指導した1921年から1949年までの中国新民主主義革命の歴史である。中央党史研究室が1991年に出版した《中国共産党小史》上巻を基礎とし、それを修訂して編纂したものである。《中国共産党小史》上巻は、全体として20世紀80年代に掌握されていた党史史料と学術的研究レベルを反映している。この十数年間に、鄧小平、江沢民同志の著作と講話で民主革命期の党史料に関する多くの新たな論述がなされ、また、内外の歴史文献資料が公開されたため、党史の多くの問題に対する新たな認識と多くの研究成果がもたらされた。これらの成果のすべては、新たな公刊本に反映される必要がある。
新たに出版された《中国共産党史》第一巻はマルクス主義、毛沢東思想、鄧小平理論と江沢民の“三つの代表”重要思想を指導的思想として堅持しており、中共中央の《若干の歴史的問題に関する決議》と《建国以来の若干の歴史的問題に関する決議》の精神を充分に体現している。本書中には、党史の内涵が全面的に詳述され、党の歴史的本質と主流が浮き彫りにされており、党の民族独立、人民解放の英雄的闘争過程、さらには党の指導、活動、広範な大衆の偉大な歴史的役割が投影されている。中国共産党はマルクスレーニン主義の基本原理と実際の中国革命のリンクを堅持し、新たな歴史を創造して、民主革命における党の歴史を毛沢東思想の生きた教科書と成し、革命闘争中において不断に発展拡大強化してき、自己建設を不断に強化してきた歴史を物語っている。本書は歴史を正確に叙述すると同時に、重大な問題に対して理論的考察を行っており、新民主主義革命期における党の歴史的経験を科学的に総括し、中国革命と自身の発展法則を認識し反映させている。
《中国共産党史》第一巻は江沢民同志の中国共産党成立80周年記念大会の席上における重要講話の精神に基づき、新世紀の歴史的高みに立ち、事実に根拠して真理を求め、時代とともに進み、原上巻の内容を充実、増補し、党史上の若干の問題に対してはより適切な表現と科学的な評価を提出している。例えば、中国共産党誕生の時代背景を1911年の辛亥革命より以前の1840年に発生したアヘン戦争にまで言及した党創立の歴史的必然性のさらなる説明、“遵義会議と紅軍長征の勝利”の一章を新たに設け、遵義会議の歴史的な重要性の厳密な詳述、大革命期における陳独秀の錯誤、土地革命戦争期における三度の“左”傾錯誤、王明の抗日戦争初期における錯誤に対する事実に基づく具体的分析と新たな表現、党が指導した抗日戦争、解放戦争についての壮大、豊富な内容の増補などがなされている。巻末には党の先進性、中国革命の基本経験に関する論述があり、中国共産党が指導した新民主主義が勝ち取った勝利の歴史的必然性を明らかにしている。
中共党史出版社の出版による《中国共産党史》第一巻は約74万字。本書の出版は、広範な党員幹部、特に指導幹部、教育・研究従事者の学習と中共党史研究の必要性を満足させ、江沢民の“三つの代表”重要思想の学習、貫徹の深化、党の歴史的経験の科学的総括、党の建設と社会主義精神文明の建設の強化、党史の“政治に資して人を育てる”作用を発揮させるには、重要な意義を有している。
「チャイナネット」2002/10/06
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