アテネ五輪中国選手団の袁偉民団長は29日、アテネで開かれた記者会見で、中国人選手のドーピング(禁止薬物の使用)検査について説明した。中国人選手が28日までに提出した尿検体は135点、血液検体は13点で、いずれも陽性反応は出ていない。袁団長は「中国選手団は一貫して、ドーピング反対の3大原則――徹底した使用禁止、厳格な検査、厳正な処理の方針を堅持した」と述べた。
アテネ五輪開催中、国際オリンピック委員会(IOC)はドーピング検査は空前の厳しい取り締まりを実施。これまでに20人以上の選手が検査により出場資格を失い、中にはメダルを剥奪されたケースも出た。IOC責任者によると、IOCは7月からドーピング検査抑制センターの業務を引き継いでいる。検査担当者は総勢613人に上り、うち医師が49人。最先端のソフトを利用することで、サンプルの収集や定性分析における誤差を最低限に抑えた。今大会で採取されたサンプルは3500点に上るとみられる。
「人民網日本語版」2004年8月30日
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