先般、中国銀行業監督・管理委員会の劉明康会長は「中国の銀行業機構は農村部の金融改革の促進を加速し、農村部の金融サービスシステムを充実させ、金融業による農業へのサポートを強化し、農民により多くのメリットをもたらすことを目指している」と語った。
劉明康会長によると、社会主義の新農村の建設は農村部のための金融サービスに対し、より難しい課題を提起することになった。銀行業の監督・管理機構として、「金融機構の農業へのサポートとサービスを誘導し、新農村の建設をサポートする」ことは、中国銀行業監督・管理委員会の職責である。今後、「それぞれの銀行が自らの政策を実施する」という改革の政策に基づき、中国農業銀行の株式改革を積極的に推し進め、効率アップを目的とする中国農業発展銀行の改革を促進し、農業へのサポートを強化することになっている。また、経営の現代化を目指す農村部合作金融機構の改革を促進し、一歩一歩コミュニティー銀行に対する改造をおこない、関連金融機構の企業化を推し進める。郵貯機構の改革を行い、郵政業務と郵貯の分離を実現し、郵政貯蓄銀行を設立することになっている。
近年、銀行業金融機構は農業へのサポートを強化し、すでに一応の成果が見られている。2005年末までの時点に、農村信用協同組合、中国農業銀行、中国農業発展銀行が提供した農業関連のローンは4兆元に達し、「第10次五カ年計画」初期より1.6兆元増となり、年間11.7%増となった。
「チャイナネット」 2006年4月7日