薬物密造などの疑いで逮捕されていた劉招華被告とその共犯者の初公判が26日、広州市中級人民法院(裁判所)で行われた。劉被告らは、自ら開発した製造技術で、「アイス」と呼ばれる覚せい剤メタンフェタミン18.075トンを密造していた疑い。この量は、事件発覚までの1年間に世界で発見、没収されたメタンフェタミンの総量に匹敵する。公安部(警察)は、20万元の懸賞金をかけて劉被告をA級指名手配していた。
検察側によると、劉被告は共犯の郭鋭栄被告、陳炳錫被告(すでに起訴)らとともに、福建省福安市、広東省普寧市、寧夏回族自治区銀川市などでメタンフェタミン1万8千キロ余りを密造。一部を広州などで販売し、3200万元余りを手にしていた。検察側は、被告らの行為は薬物密造・輸送・密売の罪に当たると指摘している。同法院は、被告らの起訴事実を究明した上で、判決を言い渡す。
今回の案件は、薬物撲滅に関する機密にかかわるため非公開で行われ、被告の家族も含め、公判の傍聴は認められなかった。
「人民網日本語版」2006年6月27日