全人代が閉幕 企業所得税法など採択し日程終了
企業所得税法、中国の外資利用グレードアップを推進
商務部の薄熙来部長は、このほど「公平競争の市場原則に合致する企業所得税法が通過し、内資と外資の所得税は“両税合一”となり、中国の外資利用レベルはさらにグレードアップした。“両税合一”は統一的、規範的で公平な市場環境の確立のためのよい条件をつくった。中国の改革開放はすでに28年経過して、新たな市場条件下での基礎も累積してレベルが高くなっており、税制を改革して“両税合一”を実施することは大勢の赴くところである」と語った・・・
 
· 税制を統一、税負担を公平に 『企業所得税法』草案
· 外資系企業所得税優遇の撤廃には5年の移行期
· 国内企業・外資系企業の所得税率 一律25%へ

これまでの動き

· 1994 年 財政部が『中華人民共和国企業所得税試行条例の実施細則』を発布し、内外企業所得税の一本化を要求する声が高まった。
· 1997 年 アジア金融危機が勃発した。外資導入に影響が及ぶことを懸念したので、財政部は企業所得税の一本化についてのフィージビリティースタディーを一時ストップした。
· 2001 年
中国が WTO に加盟。関税の引き下げにつれて、企業所得税の一本化がまた話題となったので、財政部は方案の起草に着手した。
· 2004 年
 8 月
財政部が国家税務総局とともに 「 企業所得税法 」 草案を国務院に提出した。
· 2005 年
 1月12日
財政部の金人慶部長は、 「 内外企業所得税の一本化は目前に迫っており、その機はすでに成熟した 」 と語った。国家税務総局の謝旭人局長も企業所得税の改革をサポートすることを表明した。
· 2005 年
 1月13日
中国における世界企業トップ 500 社の中の 54 社が国務院に連署の形で陳情書を出し、外資系企業所得税優遇の撤廃には 5 - 10 年の移行期を設けることを申し入れた。
· 2005 年
 1月16日
中国経済情勢報告会」において、財政部の楼継偉副部長は内外企業税一本化草案の主な内容を説明した。
· 2005 年
 1月17日
「中国経済情勢報告会」において、商務部外資局の胡景岩局長はスピーチの中で、外資系企業の中国経済に対する牽引力を強調した。
· 2005 年
 7月12日
国務院新聞弁公室の記者会見で、商務部の陳健部長補佐は、当面、人件費コストが上昇し続けていることもあり、資源の不足とあいまって、中国は外資導入政策の連続性及び安定性を確保しなければならないと語った。
· 2005 年
 11月16日
財政部の楼継偉副部長によると、『企業所得税法』草案がまだ全国人民代表大会常務委員会に提出されておらず、『企業所得税法』草案の起草は一次停止状態に置かれた。
· 2006 年
 3月
全国政治協商会議で、提案グループは『内外企業所得税の一本化に関する提案』を政治協商会議の最初の提案として取り上げた。
· 2006 年
 12月24日
『企業所得税法』草案がやっと全国人民代表大会常務委員会で採択された。
· 2007 年
 3月
『企業所得税法』草案が第 10 期全国人民代表大会第 5 回会議で採択された。
「企業所得税法」の説明 一覧へ

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特集リンク
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中国・ASEAN対話関係構築15周年記念サミット | 中国の概況(2006) | 2006博鰲アジアフォーラム
新疆ウイグル自治区の税関と国境貿易 | 中国事実と数字(2005) | 中国の立法制度

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