▽重要鉱物資源開発への外資導入を奨励しない
ある専門家は新リストを打ち出した背景について次のように話す。中国は人口が多く、相対的に自然資源が不足する国であり、ここ数年来の国民経済の急速な発展に伴い、資源・エネルギー需要が目に見えて増加し、供給量はますます不足している。これに国際エネルギー・原料価格の継続的上昇が加わり、中国企業の負担と生産コストが増大している。また中国では長らくエネルギーの投入量と消費量が多く、汚染物質排出量も多く、エネルギー利用効率の低い粗放型の経済成長モデルが追求されてきたため、資源・エネルギーは利用効率が低く、消費量が膨大で、環境も悪化しており、資源・環境問題が日に日に深刻化している。これが翻って中国経済の発展に影響を与え、発展を制約するものとなっている。
新リストは外資導入について、外資による循環型経済、クリーン生産、再生可能エネルギー、生態環境保護などへの投資を奨励し、外資のリソースの総合的利用への投資を奨励するとし、関連の奨励類項目を新たに増やした。国内で不足あるいは再生不可能な重要鉱物資源については、外資導入を奨励しない。一部の再生不可能な重要鉱物資源には外資導入による調査・開発を認めず、物資やエネルギーの消費量が大きく、汚染度の高い外資導入プロジェクトを制限あるいは禁止する。
▽単純な輸出奨励政策を調整
新リストは、貿易黒字の拡大や外貨準備の急増という新情勢に対して、国は単純な輸出奨励政策の実施という方向性を継続しないとしている。輸入の適切な増加をはかることは、国際収支のバランスを取り、ハイテクやハイテク設備の輸入を拡大し、中国企業の技術・設備レベルの向上を促進する上でプラスになるという。
さきに商務部が発表した「中国対外貿易情勢報告」によると、年初以来、中国の対外貿易は昨年来の急成長傾向を維持し、第1~3四半期(1~9月)の輸出入額は1兆5708億3千万ドルに達して、前年同期比23.5%増加した。同期には輸出が急速に増加した一方、輸入は相対的に落ち着きをみせ、貿易黒字は引き続き拡大した。第3四半期には外貨準備が1兆4300億ドルに達した。
今回の修訂作業により、外資導入を奨励する産業リストの中から「中・西部地域限定」の項目が消えた。中・西部地域や東北旧工業基地などにあって、外資導入を奨励すべき優勢産業や特色ある産業については、これから修訂作業が行われる「中・西部地域外資導入優勢産業指導リスト」に一括して組み込むことが検討されている。