▽関連項目調整で経済の安全性を確保
対外開放の一層の深まりに伴い、中国の経済発展に対する世界経済の影響が日に日に拡大している。国際金融市場の動揺や、先進国の経済的優勢の圧力などだ。こうした中で国家経済の安全性確保の問題が重要性を増している。中国共産党第17回全国代表大会での報告の中でも、国際的経済リスクへの関心や対策の必要性が提起された。経済グローバル化の加速を背景として、対外的開放レベルを全面的に引き上げ、国家経済の安全性を着実に保護し、効果的な国家経済安全体制メカニズムをうち立て、国の経済安全観測・警告システムや緊急対応能力を強化することが重要だ。このため新リストでは、国家経済の安全に関わる戦略的・敏感的業界については、引き続き開放を控え、関連項目を適宜調整し、国内の発展と対外開放を統一的に計画し、国の経済的安全性を確保している。
▽軌道交通輸送設備を全面開放へ
「上海証券報」によると、新リストでは、中国軌道交通輸送設備製造業が今後、外資に向けて全面的に開放されることが明らかになった。
軌道交通輸送設備製造業界の各業務のうち、リストの外資導入産業の奨励類とされたのは次の通り。
▽高速鉄道、鉄道旅客輸送専用線、都市間鉄道、幹線鉄道、都市軌道交通などの輸送設備の車両・関連部品(牽引伝導システム、制御システム、制動システム)の研究・開発、設計、製造
▽旅客サービス施設・設備の研究・開発、設計、製造と関連情報システムの設計、開発
▽高速鉄道、鉄道旅客輸送専用線、都市間鉄道の軌道・橋梁設備の研究・開発、設計、製造
▽軌道交通の輸送通信信号システムの研究・開発、設計、製造
▽電化鉄道の設備・機材の製造や線路の騒音・振動制御技術の研究・開発
▽鉄道客車の汚物排出設備の製造
▽鉄道輸送安全監視設備の製造
これらへの投資は協力、合弁の形に限るとしている。
今回は奨励類リストに高速鉄道、鉄道旅客輸送専用線、都市間鉄道などのインフラの総合的補修が新たに加えられ、投資には中国資本の持ち株が義務づけられた。
これにさきだち、外資系企業の中国都市軌道交通市場での戦いが白熱しており、今回の奨励類リスト公布により、海外からの投資がより広い範囲に拡大し、研究・開発、設計、製造、製品の生産配置はもとより、整備や補修の分野にまで拡大することが予想される。
関連データによると、今後10年で中国では少なくとも1200~1500キロのさまざまなタイプの都市軌道交通が建設される見込みで、車両5千~6千台が必要になる。現在約30都市が都市軌道交通の建設を求めており、第11次五カ年計画(2006~2010年)期間に都市軌道交通には260億ドルの投資が必要になるものと予想される。