北京工商大学世界経済研究センターの季鋳主任はこのほど、「世界100カ国国際貿易投資リスク指数報告」を発表し、東アジア地域の貿易投資リスクが大幅に改善され、北欧や西欧は依然投資リスクが最も低い地域であることを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同報告書は、政治・経済・政策・決済の4つのリスクから、世界100カ国の国際貿易投資リスクを分析したもので、2006年の投資リスクは全体的に改善されたが、投資リスクにおける地域構造が変わっていない。東アジア地域では大幅な改善がみられ、北欧や西欧にはやや劣るが、北米やオセアニアによりも投資リスクは低く、北欧・西欧・北米・オセアニアと同様に安定した利益が見込めるという。アフリカは不安定な情勢の続く中央アジアよりもリスクが低く、中央アジアは最下位に落ち込んだ。
季主任は報告の中で、国によって経済発展のレベルに差はあるが、発展段階の国でも国際平和、国内安定、経済成長の促進、対外開放を通じて、より良い国際貿易の投資環境を築くことができるとしている。
同報告書のデータは、国際通貨基金(IMF)「世界経済見通し」、世界経済フォーラム(WEF)「2007~2008年版世界競争力報告」などから集められた。
「人民網日本語版」2007年12月24日 |