8日の北京五輪開会式での聖火リレーでは、体操の世界的選手だった「体操王子」こと李寧氏が最終ランナーに登場し、会場を大いに沸かせた。ワイヤーでつり上げられた李氏は、空を泳ぐようにして「鳥巣」（国家体育場）内を一周した後、聖火台に点火した。それからの2日間で、中国最大のスポーツ用品会社の株式を60％以上保有する成功者・李寧氏自身の価値は2億香港ドル（約28億円）ほど上昇し、大型販売店の李寧ブランドのコーナーは売り上げが急増した。「市場報」が伝えた。

北京華堂商場の李寧コーナー販売員によると、現在の一日当たりの来客者数は通常の10倍を超える。スニーカーの新作は通常は一日に2～3足売れるだけだが、今では連日10足ほどが出る。五輪関係の商品はいずれも売れ行きが好調で、購入者のほとんどは中国人だ。特に会長の李寧氏が聖火台に点火した翌日には、「中国製品を支持する」と言って多くの人が買い物に訪れた。

香港証券取引所に上場する李寧公司の株価は開会式後に反転上昇しており、五輪の聖火はまさに民族ブランドの現在と未来を照らし出したといえそう

だ。

　「人民網日本語版」2008年8月21日