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8日のA株市場は、先週に引き続いて下落した。多くの関連機関が、株式市場は引き続き小幅の変動を繰り返し、短期的にはボーダーラインとなる2000ポイントの「防衛戦」が展開されるとの見方を示す。「上海証券報」が伝えた。
銀河証券研究所の張琢さんは「株式市場は小幅の変動を続ける」と述べ、次のように指摘した。8月のマクロデータが今週発表される予定であること、インフレ圧力が一層緩和されるとみられること、中国証券監督管理委員会が市場の規範化に向けた措置を相次ぎ打ち出していることなどが、市場の長期的な運営にはプラスになるが、短期的な好材料としての効果は限定的だ。A株の逼迫した需給状況と投資家の信頼感とが実質的に変化するまで、市場は引き続き小幅の変動を続けることが予想される。
徳邦証券研究所も次のような見方を示す。市場は引き続き下落傾向にあり、新たな底支えを必要としている。同研究所の張帆所長助理(所長補佐)の指摘によると、上海・深セン両市場は取引量の減少と株価の下落が続いており、ここから投資家の信頼感が大いに損なわれ、市場への資金流入に慎重になっていることがうかがえる。一方では、国内・海外のマクロ経済情勢についての悲観的な予測が、市場の好転を引き続き押さえ込んでいるため、最近の市場では反発が長続きしない。また一方では、非流通株が解禁されるとの期待があり、解禁後には市場での投げ売りが予想されることが、引き続き投資家にダメージを与えており、投資家はパニック状態に陥っている。技術的な側面をみると、市場は引き続き標準的な下落ルートをたどっており、先週には指数が再び大台を割り込んだ。ここから投資家の信頼感の欠如の深刻さがうかがえる。
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