長江デルタ地域の16都市が共同で設立した長江デルタ商業情報協力ネットワークがこのほど、海外ブランドの国内進出状況について調査を行った。それによると、海外ブランドはこれらの16都市をくまなくカバーしており、特に上海市と杭州市における販売拠点の進出率は88.7%にも達する。同地域は海外ブランドの中国国内市場における重要な戦略地点だ。「市場報」が伝えた。
16都市に進出した世界のトップブランドをみると、ファッション製品、化粧品、時計などのさまざまな分野に及んでいる。販売拠点の分布状況をみると、16都市の平均進出率は40%で、進出率が最も高かったのは杭州市と上海市だった。杭州では複数の販売拠点を置くトップブランドもあり、8ブランドが2カ所、6ブランドが3カ所、7ブランドが4カ所、1ブランドが5カ所の拠点を置いている。
ある業界関係者によると、世界のトップブランドが長江デルタ地域に進出し、密集しているのは、この地域が経済発展が急速で、所得水準が高く、消費力が高いからだけでなく、開放レベルが高く、世界ブランドへの潜在的な消費ニーズを掘り起こしやすく、育成しやすいからだという。また同地域は他地域への波及力が強く、特に上海は全国や世界の他都市に比べて強い波及力をもっている。杭州や寧波(ニンポー)なども特殊な地位と特色ある産業を備えており、観光、ビジネスなどの巨大な流動型消費リソースを形成することが可能だ。
「人民網日本語版」2008年9月18日 |