中国人民銀行は今年の8月中旬から下旬にかけて、全国の大・中・小50都市で、預金者を対象としたアンケート調査を行った。有効回答数は2万。主な調査結果は次の通り。
株式市場の低迷が続き、人々の投資意欲が低下していることから、銀行預金がふたたび選択肢のトップに躍り出た。
調査によると、現在の物価局面や金利水準で、株式やファンドへの投資が最も割に合うとする人の割合は8.2%で、第2四半期を8.6ポイント下回った。この割合は4四半期連続で低下し、下げ幅は各四半期とも8ポイントを超えた。過去最高だった2007年第3四半期の44.3%に比べると、わずか5分の1まで減少したことになる。株式市場が大幅な下落を続けていることから、貯蓄のリスクの無さや安定性が再び評価されたといえる。07年第2四半期以降、預金金利を「妥当」とする人の割合が徐々に上昇し、過去最高をたびたび更新。今期は55.3%で、再び過去最高を更新した。銀行預金が選択肢トップに浮上したことがうかがえる。現在の物価局面や金利水準ではより多く貯蓄するのが最も割に合うとした人の割合が43.8%に達し、第2四半期を5.7ポイント、前年同期を18.5ポイント、それぞれ上回り、過去最高を記録した。また回答者の63.2%が「世帯の主な金融資産は貯蓄」と答えており、この割合は07年第3四半期から4四半期連続で上昇し、累計12.8ポイント上昇した。
「人民網日本語版」2008年9月23日
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