中国資産をどう処理するか
リーマン・ブラザーズ中国地区の楊志代表は15日、メディアに対し、「業績の好調な中国地区を含め、リーマン・ブラザーズの業務を分割・買収することについて、その他の意向を示す投資家と接触しているが、現段階では買収者の名前を明かすことはできない」と語った。
これはリーマンと投資業務関係のある中国投資家を多少なりとも安心させるかも知れない。
中国では、リーマンと投資業務関係を持つ投資家は華安基金1社だけではない。リーマンが中国市場を開拓したのは1993年。08年6月30日現在、中国投資基金については16%に相当する株式、およそ9000万ドル、天津融創集団では35%の株式、およそ2億ドル、金龍集団では2000万ドルの資産などを所有している。
資本市場では、リーマンと関係を持つ中国の投資家は広く懸念を示しており、リーマンが手持ち資産を売り出せば、大量の株式が大幅下落する危険に直面することになる。
資本市場での懸念以外にも、リーマンと投資関係にある人の懸念はさらに深刻だ。破綻が発表された時、中国は夜中だったが、天津融創集団は幹部を招集して対応策を協議。同集団は、リーマンが所有株式を譲渡する可能性は比較的大きく、仮に同集団がその株式を購入しなければ、新たな株主が参加してくると考えられ、もしより優れた株主なら、集団にとって良いことだと考えた。
|