メリルリンチとキャップジェミニが25日発表した『アジア太平洋地域ウェルス・レポート』によると、2007年末までに中国の富裕層は41万5000人で、2006年に比べて20.3%増えた。
富裕層人口は、100万ドル以上の資産を保有する個人を指し、これらの資産に住宅や土地は含まれない。中国はアジア太平洋地域で2番目に富裕層が集中し、その人口は全体の14.8%で、平均資産は510万ドル。
2007年末の時点で、中国の3000万ドルを超える金融資産を持つ「超富裕層」人口は6038人で、アジア太平洋地域で初めて日本の5300人を上回りトップになった。経済が急速に成長し、株式市場の好調による株式の時価急騰などを受け、昨年の中国の富裕層人口の資産は引き続き増加している。
昨年下半期以降、経済の不確実性を背景に、アジア太平洋地域の富裕層の投資は保守的になり、現金や預金、固定収益証券は同年の金融資産の46%を占め、2006年に比べて7%増加した。
レポートでは、アジア太平洋地域の富裕層人口の資産総額の年間伸び率は、世界全体の7.7%を上回る7.9%になると予測し、アジア太平洋地域はヨーロッパに代わり、世界第2の富裕層が集中する地域になる可能性があるとしている。
「チャイナネット」2008年9月26日 |