中国の温家宝総理が27日午後、天津で開かれている2008夏季ダボスフォーラム(第2回夏季ダボス会議)に出席し、基調演説を行った。

最近、アメリカのサブプライムローン危機が世界範囲の金融危機を引き起こしている。これについて、温総理は、「中国が出来るのは、力強く安定した急速な経済成長を保つことで、経済成長の激しい動揺を防ぐことだ。これは当面の世界経済に対する最大の貢献だ」と述べた。

温総理また、「現在、中国は二つの課題に直面しており、一つは世界経済の動揺への対応で、一つは食品安全問題を解決することだ」と語った。

また、このほど起きた粉ミルクの安全問題については、この事件によって暴露された中国の不足点を素直に分析した。

「中国の食品業を振興させる計画がまもなく打ち出される。この計画の対象は乳製品などの食品業だけではなく、すべての中国製製品に及ぶ。中国製品を中国人ひいては世界の人々に安心を与える信頼できる製品にしたい」と語った。

「中国国際放送局　日本語部」より2008年9月28日