2008夏季ダボスフォーラム(第2回夏季ダボス会議)および世界経済フォーラムの新リーダーによる年次総会が27日、天津で開幕した。温家宝総理は開幕式でテーマ演説した際、「困難に直面しているものの、中国は長期的な経済成長を保つ自信を持っている」と語った。
今年のダボス会議は、「次の成長の波」をテーマとし、90の国と地域から政治要人、企業家、専門家、学者ら1500人あまりが参加している。
今年に入って、サブプライムローンの影響によりアメリカの経済は衰退に陥っており、その影響でヨーロッパとアジアの経済発展も鈍化し、経済衰退のリスクは世界範囲で広がっている。この状況のもと、国際社会は、中国が迅速かつ安定した経済成長が保てるかどうかに関心を持っている。フォーラムの開幕式で、温家宝総理は、「一定の困難に直面しているものの、中国には持続的かつ迅速な経済成長を保障する有利な条件がたくさんある。今後相当な長期にわたって、中国の発展は、重要な戦略的チャンスの時期にある」とし、「中国の労働力と資金の供給は豊かで、国内の消費と投資の需要の潜在力が大きい。企業の競争力と活力も引き続き強まり、マクロ調整の能力とレベルは実践のなかで高まっている。とくに、改革開放政策を実施して以来、中国の実情と民意に符合する路線、戦略、方針が確立されている。これらは、すべて長期にわたる経済成長に役立つ要素だ」と語った。
今年上半期、中国の国内総生産は去年同期より10.4%増え、農業生産は良好な状態を保ち、夏季の食糧収穫は5年連続豊作となっている。投資、消費、輸出の需要はバランスよく増加しつつあり、中国の経済成長は、マクロ調整の目標に向け発展している。
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