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中国、証券信用取引業務を試験導入へ
発信時間: 2008-10-06 | チャイナネット

中国証券監督管理委員会(証監会)は5日午後、一部証券会社で証券信用取引業務の試行をスタートすると発表した。中国が導入するのは、株式を担保に資金を借り入れる株式担保融資と証券会社からの借株取引である。

証監会は、試行を経て証券信用取引業務を逐次拡大し、そして窓口指導の強化でリスクを抑制する方針である。

証監会筋は5日午後、試行期間に証券会社が自己資金と自らの保有証券のみを信用取引業務信用取引に利用することが可能で、試行がうまくいけば、信用取引業務は中国の証券会社の経常業務になることを明らかにした。証券会社の資本の規模、業務状況、資本リスクコントロールなどの関連指標と新業務への対応状況により第1陣の試行証券会社を選定し、以後試行の範囲を逐次拡大する。試行範囲の選定において証券会社のタイプの違いと地域の違いも配慮される。

今は信用取引業務をスタートする絶好のチャンスで、試行期間のリスク制御は可能であると同証券会筋は話す。信用取引における顧客の保証金比率は比較的に高く、証券会社が状況に応じて比率を引き上げることもできる。そのほか、顧客への融資金と貸株はいずれも証券会社の自己資金と自らの保有株であるため、融資の規模は貸株の規模を上回り、市場で大量の空売りが出ることはない。

市場の信用取引業務への期待が大きいが、政府は信用取引はリターンが大きいと同時にリスクも大きく、投資経験とリスク受容能力を備え、そして取引関連のルールを熟知してから業務参加するかどうかを判断すべきであると投資家に呼びかけている。証監会はまた、いかなる機関と個人も許可を得ずに信用取引を行ってはならず、各種の不法信用取引業務を厳しく取締るとしている。

証監会は近く、信用取引の試行に関する通達を下達し、試行証券会社の条件・資格などを明確にし、試行証券会社選定の透明性を確保する。上海証券取引所と深セン証券取引所は適時に試行対象証券の範囲と名称を公表する。

「チャイナネット」2008年10月6日

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