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招商銀行のニューヨーク支店が開業 中国の銀行業にとって17年来初めての出来事
発信時間: 2008-10-09 | チャイナネット

招商銀行のニューヨーク支店が現地時間10月8日午後に開業した。これはアメリカが1991年に「外国銀行に対する管理の強化」という法律を実施していらい、アメリカで支店を開設した最初の中国の銀行である。

 

また、いま一つの中国の銀行、中国工商銀行のニューヨーク支店も10月15日にマンハッタンで開業することになっている。

 

アメリカ発の金融危機が世界に飛火しているさなか、中国の銀行がアメリカの金融市場に進出した。その将来の経営状況はどうなるのだろうか。これについて、開業式典に出席した招商銀行の馬蔚華頭取は、「金融危機は招商銀行のニューヨークでの経営に数多くの困難と試練をもたらすことになろうが、われわれは相変わらずアメリカ経済の先行き及び中米貿易と投資の将来性を楽観視している」と語った。

 

馬蔚華頭取は、「百年ぶりの金融危機は招商銀行を含む銀行界に深刻な教訓を与えた。つまり、必ずリスクをコントロールし、慎重と穏健の原則を守らなければならないことである。われわれはニューヨークで金融業の現状の厳しさを肌で感じているが、それをチャンスと見なしている。危機の後はかならず新しいチャンスが訪れてくると信じているからだ」と語った。

 

馬蔚華頭取は、ニューヨーク支店の開業を「招商銀行の国際化プロセスの中でのいま一つの重要な一里塚」と見ている。アメリカの金融管理に適応するため、招商銀行は先般、著名なコンサルティング会社に依頼して、中米の管理基準をともにクリアできる業務制度とプロセスを設定した。また、支店のスタッフのうち、3分の2は現地で採用された者であり、彼らの中には、ハイクラス、ミドルクラスの重要なポストにつく人が多い。これについて、馬蔚華頭取は、「ウォール街ではリストラが進んでいるのとは裏腹に、われわれはスタッフを募集しているのである。ウォール街の会社が次々とつぶれていることと裏腹に、われわれの支店がここで誕生するのである」とジョークを交えて語った。

 

ニューヨーク支店の方輝総経理によると、同支店の業務は主に中米両国の企業及び金融機構を対象とする国際決済、貿易融資、ドル決済、商業貸付などである。

 

「チャイナネット」2008年10月9日

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