中国の経済発展の質を向上させる上での戦略的な選択
かつての「1億足の布靴を輸出してやっとボーイング航空機一機を購入することができる」という言い方が、中国の国際貿易における弱い立場を端的に物語っている。中国の主要な輸出品は労働集約型や資源多消費型製品であった。技術レベルが低いため、付加価値は低く、企業は加工費しか受け取ることができなかった。利益の高いハイテク設備及びその製品について、中国は大量輸入に依存せざるをえなかった。
発展改革委員会ハイテク司の任志武氏の話によると、中国の低平均労働生産性、低付加価値、高単位製品エネルギー消費、高生態環境代価の状況を変え、国民経済のより良い、より速い発展を促進するには、経済発展のパターンを加速させ、自主的革新と産業化の加速により経済構造の戦略的調整を促進し、中国の経済成長への技術革新の貢献度を高め、経済の発展が主に物質的資源消費に頼っていることを主に技術の進歩に依存することに転換することを図らなければならない。
当面、先進諸国は技術、資金と人材などの優位に頼って、世界の産業分業構造をリードしており、資源、市場と産業の発展の方向の面で引き続きその制御力を強化しており、産業のハイエンド技術における独占的地位も高まりつつある。したがって、中国の経済発展におけるマクロ政策は新技術開発とハイテク成果の産業化を強化しなければならず、それでこそ初めて、中国の産業発展が西側諸国の技術への依存から脱却し、持続可能な発展の能力を高めることが可能となる。
そのため、1998年以降、発展改革委員会は大規模なハイテク産業化関連の重要特定プロジェクトの実施に着手し、そして科学技術部、商務部と知的所有権局と共同で、相前後して4回にわたり『国の当面優先発展のハイテク産業化分野に関する指針』を発表し、また昨年には『ハイテク産業化十一・五計画』を発表し、社会投資の方向を明示すると同時に中国ハイテク産業の発展に重要な影響を与え、産業構造調整を促進する上での基礎を打ち固めた。
「チャイナネット」2008年10月10日
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