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国際原油価格がわずか数カ月で50%以上値下がりしたことを受けて、国内・海外の製品油価格も大きく揺れ動き、現在国内のガソリン価格は米国国内の価格を上回っている。専門家の多くは「こうした現象から、国内製品油価格の基準値を国際原油価格に合わせて引き下げ調整するタイミングが訪れていることがうかがえる」との見方を示す。
石油資源探査の専門家・鐘健氏によると、国際原油価格の1バレル80ドル割れが、一時的な現象でなく一定期間続くとすれば、国際原油価格が国内製品油価格を大幅に上回るというこれまでの逆転現象が反転する可能性があり、国際価格と国内価格との比率に劇的な変化が生じる可能性もある。
実際に現在、こうした変化の兆しが現れ始めている。ある業界関係者の推計では、現在の国内各地での国家3標準93号ガソリンの販売価格は1リットル約6.25元で、1ガロンでは3.46ドルに相当する。一方、米国エネルギー情報局(EIA)が今月14日に発表したデータによると、10月6日からの1週間に、米国のガソリンスタンドでのガソリン販売価格は9.6%値下がりして1ガロン3.151ドルとなり、中国国内の平均ガソリン販売価格を下回った。
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