中ロ両国はモスクワで、「石油分野の協力に関する了解覚書」、中国石油天然ガス集団（CNPC）とロシアのパイプライン運輸会社の『スコボロジノ－中ロ辺境の原油パイプライン建設と運営の原則協議』などのエネルギー分野の協力文書に調印し、中国の温家宝総理とロシアのプーチン首相が調印式に出席した。

温家宝総理とプーチン首相が当日調印した『中ロ総理第13回定期会合の共同プレス』によると、エネルギー協力は中ロ戦略協力パートナー関係の重要な部分であり、互恵の原則に基づき、エネルギー分野の協力を展開する。双方はパイプラインを使って中国への長期にわたって給油を行い、石油産業の上流と下流事業の協力や天然ガスの供給、天然ガスの加工、化学工業企業の建設、中ロ両国や第三国の市場に応じた製品の販売などの問題解決など、天然ガス分野での協力をサポートする。

双方は電気分野の協力をさらに深め、中ロ給電の第1段階のプロジェクトや、ロシアから中国辺境貿易への電気販売の回復、田湾原子力発電所2期プロジェクト、FBR原子力電気技術、ウラン濃縮工場の建設、ウラン鉱の探査、原子力発電所とFBR燃料の処分と原子力廃棄物の循環などの原子力分野で協力を行う。

王岐山副総理とロシアのクドリン副首相は今月26日、中ロエネルギー交渉代表会合を主宰した際に、中ロエネルギー協力の3つの原則を提出した。一つ目は全面的で長期にわたる協力を原則に、天然ガス、原子力エネルギー、電気などの各方面と金融の分野を含み、二つ目は市場の原則で、国際慣行に沿って協力を推進、三つ目は互恵の原則だ。

「スコボロジノー中ロの辺境の原油パイプライン」は、東シベリア太平洋石油パイプラインの支線であり、全長は4000キロ以上。ロシアは、スコボロジノから支線パイプで2千万トンの石油を中国に輸送し、残りの1千万トンの石油は鉄道でロシア東部の港に運び、アジア太平洋地区に輸出する。

「チャイナネット」2008年10月29日