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金融危機の中国への影響は表面化 商務部 |
発信時間: 2008-10-29 | チャイナネット |
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――輸出は安定した成長を維持できるか。厳しい試練にいかに対応すべきか。
現在の状況から見て、国際経済情勢の悪化が中国の輸出に与える影響はいっそう深まっていくと予想される。だが外国貿易の安定的で急速な発展の維持に向けた有利な条件や積極的な要素も少なくない。 第一に、中国の輸出産業が比較的強い競争力を持っていること。改革開放以来、中国には競争力のある産業や企業が現れ、総合能力と労働力の比較優位ははっきりとしている。とりわけここ数年、企業は輸出製品の構成を不断に合理化し、自社知財権製品の研究開発を強め、自社ブランド製品を積極的に開発し発展させ、総合的な競争力を不断に高めてきた。 第二に、国際経済が下降するなか、中国の輸出製品が依然として有利な競争条件を備えていること。国際市場の需要減少はまず、高級製品の需要に影響する。中国の輸出製品は主に中級から低級に属し、ほとんどが日用品であり、品質・価格・性能などの面での優位性も強い。消費者の収入見込みが不安定な状況下で、中国の輸出製品に対する需要は増加する可能性もあり、ある意味ではチャンスを迎えているともいえる。 第三に、外部環境の変化に対応する輸出企業の能力が不断に強まっていること。06年以来、人民元は累計17.4%値上がり、労働力コストも不断に上昇している。一部の商品では輸出税還付率も引き下がった。国際市場の需要は今年年初から低下しているが、中国の輸出は1~9月に依然として増加の勢いを維持した。このことは、外部環境の変化に対応する中国企業の能力が明らかに強まったことを示している。 第四に、新興市場と発展途上国市場が依然として大きな潜在力を持っていること。政府はこのほど、国際経済情勢の変化が中国の輸出に与える影響に対応し、企業の経営のプレッシャーを緩和するため、繊維製品・衣類・おもちゃ・家具・高付加価値機械電気設備製品の一部の輸出税還付率を引き上げた。さらに政府は今後、外国貿易の環境をいっそう改善し、有力な企業と製品の輸出を支援し、中小輸出企業への金融機関からの貸し付けを奨励し、中小企業の直接金融のルートを広げ、国内で需要される製品の輸入を増加していく構えだ。 「人民網日本語版」2008年10月29日 |
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