(3)発展理念は新たな段階へ
首鋼集団が移転し、発展の方法も変った。石景山区の周茂非区長は「首鋼集団の移転後、石景山区はクリエイティブな産業の発展に転換し、CRDの建設に力を入れる。それだけでなく、大気が改善されて青空が増える中、ソフト面の環境整備も重視し、ビジネスと生活に真に適した地区にする」と語る。
新中国成立当初の重工業基地から、現在の文化産業基地、「本部経済」集中区へ。エネルギー消費量が多く汚染の深刻な製鉄や発電から、持続可能で汚染ゼロの観光やアニメへ。インフラやGDPの重視から、ソフト面の環境や環境保護の重視へ。猪突猛進から科学的発展へ。石景山区の発展理念は新たな段階へ達した。
石景山区だけでなく北京全体の発展理念が、一歩一歩階段を上がっている。北京はかつて「消費都市から生産都市への転換」を図り、工業センターや経済センターを目指した。1980年代になると発展構想を再検討し、1997年に「首都経済」発展戦略を打ち出した。現在は「ハイエンド産業と産業のハイエンド部門の並立」「首都機能と経済発展の調和ある統一」を目指している。北京の発展理念はたゆまず調整されている。北京の新たな位置づけは「国家の首都、国際都市、文化都市、居住に適した都市」だ。
「人民網日本語版」2008年10月31日
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