(1)年末販促で購買欲刺激
自動車メーカーや販売店の各社は年末をひかえ、08年の業績確保のための販売促進に力を入れ始めた。その効果の予想は難しいが、自動車市場の復調傾向がますます明らかになってきていることは確かだ。調査によると、自動車購入を予定している大部分の消費者はすでに購入待ちをやめ、気に入った車種の選択を開始している。
▽購入希望者の8割以上が「近く購入」
自動車購入に対する消費者の心理については、多くの機構が調査を行っている。「新華信」の調査によると、自動車購入予定者の8割以上は近いうちの購入を予定しており、年内に購入するつもりだという人も42%にのぼった。自動車市場の需要は活発化しており、年末の販売好調はほぼ間違いない。
自動車購入の決め手については、「希望の車種が販売促進の対象かどうか」が依然として多くの消費者の優先的な検討要素となっていることがわかった。近いうちの購入を予定している消費者のうち、スモール・ファミリー・カーの購入を検討している消費者は50%以上、中型車の購入を検討している消費者は23.1%にのぼる。この2ランクの自動車は販売促進が最もさかんに行われており、消費者もさらなる値下げを見込んでいる。購買意欲を刺激する確かな作用を価格引き下げが持っていることがわかる。
統計データによると、スモール・ファミリー・カーはここ4~5年、40%以上の市場シェアを維持してきた。昨年の市場シェアは48%にのぼり、自動車市場に巨大な消費者を抱えている。現在販売されている車種は50タイプ余りで、車種間の競争も激しく、価格競争は避けられない情勢だ。
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