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▽より多くの就業機会を創出
インターネット調査会社・北京正望咨詢有限公司(正望咨詢)がこのほど発表した調査報告は、職探し中の人にとって朗報となった。同報告によると、淘宝、拍拍、易趣などのオンラインショッピングサイトの出店者は今年9月の時点で117万人に達し、42万人の就業機会が創出された。うち、淘宝網は直接的に約38万人、間接的に約100万人の就業機会をもたらした。「中国青年報」が伝えた。
人的資源(マンパワー)社会保障部の統計データによると、今年の中国城鎮(都市)部における余剰労働力は2400万人、これに対し、雇用需要は1200万人あまりという。このことから、創業支援が就業促進のための一構想となっている。なかでも、インターネットを利用したネットワーク創業に対する関心が次第に高まっている。
中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)が6月に発表した統計報告によると、オンラインショップ利用者は6329万人に達し、インターネットユーザー全体の25.0%がオンラインショッピングに熱中する。艾瑞咨詢集団(iResearch)と淘宝網の共同調査結果では、中国オンラインショッピング市場の2007年取引総額は500億元の大台を突破、594億元に達した。
インターネットが社会により多くの就業機会をもたらしたことは紛れもない事実だ。正望咨詢による今回の研究報告によると、現役大学生、新卒生、失業者、求職者、無職者から構成される社会群体は、オンラインショッピング販売者全体の4分の1を占めている。また、直接もたらされる就業ポストのほか、販売者のショッピングサイトは、社会により多くの間接的・部分的な就業機会や就職前に社会を実体験するチャンスをもたらした。多くの販売者は、余剰時間を利用してオンラインショップを開店し、お金を稼ぎ、生活費を補っている。失業者、求職者、無職者はオンラインショップを開店し、それによる収入によって自活の道を得て、現地での最低生活基準、さらには最低賃金基準をクリアしている。多くの大学生はオンラインショップによる収入を授業料と生活に充てている。大学新卒生は就職難の状況のもと、オンラインショップを開店して臨時収入を得ている。
ある淘宝網フォーラム会員によると、国内大学生の就業事情は極めて厳しく、職場実習のチャンスさえ得難いのが現状という。オンラインショップによる社会的実践は、大学生の創業・就業チャンスや職場実習チャンスを補うものとなっている。
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