国内株式市場の下落を受けて、個人投資家の時価資産額が大きく縮小している。保有株式が時価1億元を超える個人投資家の数は1年間で5分の1の9人にまで減少した。「中国経済網」が伝えた。

あるメディアは1年前、2007年第3四半期の統計に基づいて、「2007年個人投資家トップ100」というランキングを作成した。ランクインした個人投資家の保有株式の時価総額は最高で24億9200万元に達し、最低でも6632万元におよんだ。100人の個人投資家の総資産額は151億6200万元で、一人当たりの平均は1億5千万元を超えていた。上場企業の高級管理者を除いた後のデータで、資産額が1億元を超える個人投資家は45人にのぼっていた。

2008年第3四半期の統計に基づいて作成された個人投資家ランキングでは、A株市場の暴落によって個人投資家らの時価総額が大きく縮小したことが明らかになった。上位100人の株式時価総額は68億9600万元にまで減少し、一人当たりの平均は7千万元を下回り、昨年の半分以下となった。これはA株の下落程度とほぼ一致する。この結果、1億元以上の資産を持つ個人投資家も大きく減った。今月6日までのデータで、保有株式時価1億元以上の個人投資家は9人を残すのみとなり、昨年の5分の1にまで減少した。

「人民網日本語版」2008年11月9日