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10年前と現在の金融危機、その違いは?
発信時間: 2008-11-10 | チャイナネット
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 今から10年前に発生した「アジア金融危機」の記憶はいまだに新しい。それから10年後の現在、米国で発生した低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの焦げ付き問題が世界中に波及し、世界的な金融危機を引き起こしている。二つの金融危機の間には、共通点もあれば相違点もある。アジア金融危機の発生後、アジア各国は市場経済の規律に則り、マクロ経済政策を調整し、財政赤字を減らすとともに外貨準備を増やし、銀行の資金貸付システムを強化して、それぞれにかなりの成果を上げた。今回のサブプライム問題を発端とした世界金融危機はなお拡大を続け、ここからもたらされた世界経済の停滞リスクが日に日に増大している。この「百年に一度の危機」が今後
どのように推移するかは、不確定要因が多くなおはっきりとしない。「市場報」が伝えた。

 全国人民代表大会財政経済委員会の呉暁霊副主任(元中国人民銀行副行長)はこのほど取材に応える中で「今回の金融危機で中国経済が抱える困難は1998年の金融危機を上回る」と述べた。ここで10年前の金融危機を振り返ってみよう。
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