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温家宝総理、今後の内需拡大の7つの指針を明示
発信時間: 2008-11-11 | チャイナネット
 温家宝総理は10日午前、国務院が北京で招集した省・自治区・直轄市人民政府と国務院各部門の主要責任者会議で、重要講話を発表した。温総理は「世界的な金融危機がわが国の経済にもたらしたマイナスの影響に対応するため、党中央と国務院はこのほど、積極財政と適度に緩和された通貨政策の実施を決定し、経済発展をより力強く促進するための措置を打ち出した。各地区・部門は中央の政策と計画を真剣に貫徹実施し、各業務を着実に達成し、安定した比較的速い経済成長の維持に努めなければならない」と指摘した。

 温総理は「最近の厳しい内外情勢を前に、我々の最重要課題は、安定した比較的速い経済成長を維持し、乱高下を防止することだ。この目標を達成することは、社会の調和と安定を守るための重要な基礎、基本的な保障であり、わが国自体の発展の要請であると同時に、世界経済に対する最大の貢献でもある。わが国は現在もなお重要な戦略的好期にあり、わが国の経済発展にはリスクを防ぎ止める能力と強靱な活力があり、我々は眼前の困難に打ち勝つ自信と能力を完全に備えている」と指摘した。

 また「中央が打ち出した内需拡大と経済成長促進の10項目の措置は、現在の困難の克服と長期的発展の維持にとって重大な意義がある。これらの措置の実施にあたっての全般的な要求は、手は速く、拳は重く、措置は正確に、業務は真に、だ」と指摘した。

 温総理はさらに、中央の政策を実行するための7つの取組を挙げた。

 (1)投資を強化し、投資構造を改善する。
 (2)住民消費需要を中心に消費需要の拡大に尽力する。
 (3)不動産市場の穏やかで健全な発展を促進する。
 (4)輸出の安定成長の維持に努める。
 (5)企業の資質と市場競争力の向上に尽力する。
 (6)金融財政の取組を真剣に成し遂げる。金融調整を改善し、さまざまな政策ツールを総合的に運用し、融資の合理的な成長を維持する。
 (7)重要段階と重点分野の改革を積極的に推し進める。

 「人民網日本語版」2008年11月11日
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