先週に一時発行が停止された中国人民銀行(中央銀行)の1年満期手形は、18日の基準金利が2.2495%に達し、前期に比べ96.03ベーシスポイントの大幅低下となった。同手形の金利は7期連続で低下し、3カ月満期手形の金利も5期連続で低下した。また最近は中央銀行手形の発行量と買い戻し規模とがいずれも大幅に減少している。あるアナリストによると、中国人民銀行は最近、公開市場の調整を通じて、国際金融危機下での中国金融システムの流動性確保をはかっている。また中央銀行手形の発行金利を適宜引き下げるよう指導することで、市場誘導への期待を高め、市場金利が資金の需給調節作用を発揮するようはたらきかけている。9月中旬に国際金融危機が発生して以来、主要経済体の中央銀行は、さまざまな流動性ツールを駆使して市場に流動資金を投入し、金融市場の流動資金不足と持続的な調達資金不足との解消に努めている。中国は金融危機発生以前から過剰な流動資金の問題に直面していたが、中国金融システムと国際金融システムとの融合が進む中で、流動資金が不足に転じるリスクは軽視できない。「国際金融報」が伝えた。
「人民網日本語版」2008年11月19日
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