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全人代財経委副主任「人民元を国際決済通貨に」
発信時間: 2008-11-19 | チャイナネット
 全国人民代表大会財政経済委員会の呉暁霊副主任(前中国人民銀行副行長)はこのほど次のように述べた。現在、米国の経済危機が深刻化しているが、米国債の金利は下がり続けている。ここから各国がかかえる巨額の外貨準備は「行き場」がなく、中国の外貨準備も縮小のリスクに直面していることがわかる。とはいえ、現在なお米ドルに代わる第2の通貨は見あたらず、不合理な国際金融・通貨システムにより世界の人々が米ドルに「苦しめられる」ことになっている。「上海証券報」が伝えた。

 呉副主任によると、人民元は早急に準備通貨になるべきであり、そのための条件をすでに人民元は満たしている。呉副主任は「改革の取り組みを強化し、世界の産業チェーンにおける中国製品の地位を向上させると同時に、人民元が国際決済通貨になるよう徐々にはたらきかけ、人民元金融市場の範囲を拡大しレベルを向上させ、人民元の自由両替を早急に実現し、人民元保有者向けの投資ルートを開くことが必要だ」と述べる。

 「人民網日本語版」2008年11月19日
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