ホーム>>経済>>視点
2025年には中米印三極構造の時代へ
発信時間: 2008-11-25 | チャイナネット

米国国家情報委員会が20日に発表した『世界情勢2025―モデルチェンジの時代』では、向こう20年間に米国は次第にその主導的地位を失い、2025年ごろには米中印三極構造の時代が形成されるとしている。

この報告は4年に一度、発表されており、最新報告は121ページ。まもなく大統領に就任するオバマ氏の政策立案の参考になることを趣旨としている。

報告ではイギリスのある研究成果を引用し、地球温暖化は水、食糧、エネルギーなど、資源不足の状況を悪化させるだろうと予測し、人類への影響を分析。そして気候変動により最多で2億人が温帯地域に移民することを余儀なくされ、「しばらく起きていないある人類の衝突、例えば資源争奪などが再び現れる可能性がある」としている。

また2025年ごろまでには、世界における米国の主導的地位が次第に弱まり、世界にいくつかの権力の中心が現れる。新興国は日増しに強くなり、経済のグローバル化も進んで、資産は西側から東側に移動し、非国家要因の影響が強まって、2025年ごろには国際体制に大きな変化が生じる。その時まだ米国は唯一の超大国である可能性が大きいが、その相対的な実力、軍事分野の状況は日増しに悪化すると分析している。

その時に影響力は大幅に増大するのが中国とインドだ。米国が引き続きその相対的な優位性を保つとしても、中国とインドは多極化時代の新興大国として、影響力の面で米国と競争することになるだろうと報告書は記している。

中国の将来については、2025年に世界2番目の経済体、資源輸入国ではトップになり、向こう20年で世界最大の勝者は中国だと予測している。

「チャイナネット」2008年11月25日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 環境保護部部長「高度成長の代価、環境汚染を寛容すべきでない」

· 広州モーターショーで見た日本企業の先見性

· 発改委、「中国は内需拡大策で成果」

· 中国地方人民政府の18兆元の投資プラン

· 中国のGDP成長率、2009年は7.5% 世銀報告