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中国地方人民政府の18兆元の投資プラン
発信時間: 2008-11-26 | チャイナネット
(1)投資プロジェクト
 国務院が総額4兆元の経済刺激プランを打ち出したことを受けて、各地方政府も先週、それぞれの投資計画を相次いで打ち出した。発表された24省・直轄市の計画の投資予定額を合わせると18兆元に迫る。この数字は現時点での地方政府の意向に過ぎず、最終的に実現が可能かどうかは、国家発展改革委員会が個別のプランごとに行う審査・承認を待たなければならない。財政部財政科学研究所の王朝才副所長は「地方政府の投資熱が高まっているが、最終的に承認されるプロジェクトはそれほど多くない」と話す。「新京報」が伝えた。

 ▽投資プロジェクト、中心は交通インフラ

 投資計画を発表した24省・直轄市のうち、投資予定額トップは雲南省で、今後5年間に約3兆元を投じるとしている。ほかに投資予定額が多い省・市としては、広東省(今後5年で2兆3千億元)、遼寧省(2009年に1兆3千億元)、重慶市(1兆3千億元)などがある。

 雲南省発展改革委員会投資処の鞠雲昆処長によると、現在メディアが伝える雲南省の3兆元投資計画は発展改革委員会の審査を通過しておらず、単なる初期プランに過ぎないものだ。だが、これまでに確定した投資計画には、建設中の中国とミャンマーをつなぐ石油・天然ガスパイプラインと石油製錬プロジェクト、新たに着工する雲南省昆明市と広西チワン族自治区南寧市を結ぶ「雲桂鉄道」と同省の麗江市と香格里拉県を結ぶ「麗香鉄道」の両大規模鉄道プロジェクトも含まれる。

 各地方の都市計画をみると、交通インフラが投資の中心だ。投資額36億元の重慶江北空港三期拡張工事はすでに全面的に着工しており、これは国が今年、内需拡大と経済発展促進を狙って初めて認可した空港建設プロジェクトでもある。

 広東省の2兆3千億元の投資計画の中心は、珠江デルタ地域の軌道交通と湖北省武漢市と広東省広州市とを結ぶ「武広客運線」だ。安徽省が計画する鉄道、道路、橋の建設プロジェクトは40件を超え、投資総額は3890億元に上る。
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