国家発展改革委員会によると、今年第4四半期に中央財政から追加投資される1000億元のうち、▽農林・水利▽穀物・食用油の貯蔵施設と穀物乾燥設備の建設▽省エネ・環境保護――の3分野に投じられる326億元の投資計画は全て下達された。国家発展改革委は各地方とプロジェクト実施団体に対し、プロジェクト建設資金を適切に処理し、事前準備作業の進展を速め、プロジェクト管理を厳格化する効果的な措置を取るよう求めた。
中央財政が新たに下達した326億元のうち、農林・水利の分野には291億元が手配された。そのうち水利にあてられたのは200億元で、地方投資を加えれば、総投資額は約400億元に達する。400万トン以上のセメントや20万トン以上の鋼材など原材料の需要が見込まれている。林業生態には36億5千万元があてられた。農業にあてられたのは24億5千万元で、地方などからも16億元近くが投資される見込みだ。農村のメタンガス設備の建設には30億元があてられ、これによって促される地方投資と民間自主投資は73億元に達する。
穀物・食用油の貯蔵施設と穀物乾燥設備の建設には10億元が手配され、▽中央貯蔵管理企業が中央直属の食用油・油料貯蔵施設を建設するのを支援する▽国家のマクロ調整の任務を担う主要食品油企業が食用油・油料貯蔵施設を建設するのを支援する▽内蒙古・遼寧・吉林の3省区と中国貯蔵糧・中糧・華糧の3社による東北地区への穀物乾燥設備の建設を支援する――ことが主な使い道となる。
省エネ・環境保護の分野に手配されたのは25億元で、▽10大重点省エネプロジェクト▽循環経済の促進▽重点流域工業汚染防止プロジェクト――にかかわる468プロジェクトが投資先となる。これらのプロジェクトはいずれも企業の投資するプロジェクトであり、中央財政は企業投資を刺激するための一定の資金だけを投じる。これらのプロジェクトによって、第11次5カ年計画(2006-10年)での省エネ・排出削減目標の実現は大きく推進され、企業と民間からの約370億元にのぼる投資も引き出すことができる見込みだ。
「人民網日本語版」2008年12月4日 |