招商銀行は8日、天津でプライベートバンキング業務を開始した。同行はすでに北京・深セン・上海・杭州などでプライベートバンキング業務を始めている。中国銀行・中信銀行がそれぞれプライベートバンキング業務をスタートさせている以外に、深セン発展銀行・広州発展銀行など多くの中国資本銀行が着々とプライベートバンキング業務進出の準備を行っており、今後プライベートバンキング業務が中国資本銀行の発展のカギを握りそうだ。「京華時報」が伝えた。
招商銀行は昨年8月、同行初となるプライベートバンキング業務を深センで正式に開始し、個人金融資産1千万元以上の顧客を対象にサービスを始めた。同行によると、湖南省内での業務開始も検討中という。招商銀行のプライベートバンキング業務では、顧客一人に対し専門の担当者が就き、マンツーマンで資産形成アドバイスを提供する。
海通証券金融業界アナリストの邱志承氏によると、現在国内の中国資本銀行では、預金残高の80%を20%の利用者の金融資産が占めており、このような富豪層に対するプライベートバンキングサービスは今後大きな成長を見込める分野だという。しかし銀行はプライベートバンキング業務を拡張すると同時に、リスク管理に注意を払い、一定の投資ルールを確立しておく必要性があるとしている。
「人民網日本語版」2008年12月09日 |