中国人民銀行と韓国銀行は12日、最大1800億元/38兆ウォンの通貨スワップ協定を締結したと発表した。双方は本国の通貨を元本に相手国の通貨と同等額の交換が可能となった。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
今回のスワップ協定で双方は金融危機の深刻化に伴う特定の状況に応じていつでも一定の限度額を交換することで合意。有効期限を3年とし、双方の同意があれば延期できる。また今後、交換した通貨を外貨準備高に加える可能性とその比率を探ることで合意した。
中国人民銀行によると、今回のスワップ協定の目的は基本的に経営状況の良好な二国の金融システムに短期流動的なサポートを提供し、双方の貿易を後押しすることにある。
金融危機以来、中国人民銀行が他国の中央銀行と通貨スワップ協定を締結したのは初めてのこと。
中国銀行北京支店で外貨取引を担当する黄飛舟氏によると、中韓両国の通貨が双方の通貨交換メカニズムを確立すれば、両国の中央銀行が直ちに関与し、激しい為替レート変動を有効的に抑え、貿易へのマイナス影響を縮小できる。最近韓国ウォンは人民元に対して比較大幅に値下がりしている。こういった時に両国の為替レートが大きく変動しないよう元高を抑える目的で、韓国の中央銀行は元売りに介入することができる。(編集KA)
「人民網日本語版」2008年12月14日