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対外貿易市場、たどるべきは多様化の道
発信時間: 2008-12-15 | チャイナネット

商務部国際貿易経済合作研究院の梅新育研究員はこのほど、中国の対外貿易市場をテーマとする論考を発表した。主な内容は次の通り。

対外貿易市場の多元化推進は、中国政府が最近ふたたび強調するようになった輸出戦略だ。こうした指導構想は数年前に提出されたものだが、最近の初級製品市場の変動や、当今の米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローンに端を発した世界的な金融危機を背景として、その意義がますます注目されている。

対外貿易市場の多元化を推進する目的は、第一に中国の市場地位を改善し、中国の利益を高めることにある。国際経済・貿易の利益分配局面における企業や国の地位は価格交渉力に左右されるもので、国際市場における価格交渉力は取引双方の実力や市場構造によって決まる。売買双方のどちらともに、ライバルが多ければ多いほど価格交渉力は弱まる。国際貿易は国家間の政治的問題や軍事的衝突などとひとくくりにされることが多く、国際政治・軍事の道具とみなされることもしばしばで、対外貿易市場の多元化を推進すれば国の経済や軍事面での安全をはかるうえでプラスになるといえる。

西側諸国による経済封鎖の時期や改革開放の時期にも、中国は市場の多元化を推進し、貿易相手先同士の競争関係を利用して、さまざまな経験を蓄積してきた。だが全体としていえば、中国の対外貿易にみられる極度の集中は解消されておらず、中国は高い代償を支払うとともに、巨大なリスクにもさらされているのが現状だ。

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