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「アイディア・バビリオン」と名付けられた英国館のイメージ図。 |
上海万博500日前のカウントダウンイベントが17日に行われた。今年迎えた国際金融危機に対し、国内外からは「上海万博にどれほど影響を及ぼすのか?中国政府が公約した約200カ国(国際組織)の出展は実現できるのか?」といった疑問の声が上がっている。
その2日前の12月15日、上海万博事務局の責任者はメディアに対し、アイスランドと上海万博出展の契約を締結したことを公表した。金融危機の影響を受け、アイスランドの財政は非常に厳しい状況だったため、従来10月中旬であった契約締結のための訪中予定が延期されていた。今回最も危ぶまれていたアイスランド出展が実現しただけに、関係者も一安心といったところだ。
今回の金融危機の打撃は、上海万博の準備に影響を与えるものではないという。逆に、数々の情報が、上海万博の開催成功を裏付ける自信に繋がっている。
▽100日間で78カ国が出展契約を締結ー契約締結のピークは金融危機の影響が拡大後に
海外出展者の規模やクオリティは、万博開催の成功を握る重要な鍵になっている。温家宝総理によるインビテーションが2006年3月に発されてから今年12月15日まで、すでに183カ国および45の国際組織の出展を確認している。
だが、「確認」は、たんなる政治上の承諾にすぎない。「出展契約の締結」を行って初めて、出展側が法的なプロセスの第一歩を踏んだことになる。
上海万博の責任者は、「今回の金融危機は多くの国に影響を与えているが、今のところ、出展を辞退あるいは辞退の意向を示した国(国際組織)はひとつもない」と述べている。逆に、近日になって上海万博への出展を決定した国もある。11月13日の1日だけでも、37カ国(国際組織)と、出展契約を締結している。
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スイス館のイメージ図。 |
100日前の時点で出展契約を締結した国(国際組織)はたった87カ国(国際組織)だったが、今ではすでに165カ国になっている。この100日間は金融危機が全世界に拡大していった時期でもある。そうした時期に78カ国(国際組織)と契約締結を結ぶことは全くの予想外だった。
国家や国際組織の出展のほか、企業ではすでにコカコーラ、シーメンス、中国石油など15社(共同出展も含む)が出展の確認を取っている。上海万博はすでにオフィシャルパートナー約13社、スポンサー8社、プロジェクトスポンサー8社からのサポートを得ている。今のところ、今後の計画を変更すると発表した企業はゼロだ。
出展確認や契約締結の速さ、また出展数とも、150年以上の歴史を誇る万博史上、稀に見る記録を出している。
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